●長所を探すこと、それはヨーガな生き方

「物事全てにはポジティブな要素とネガティブな要素どちらもあり、ヨーガな生き方が出来ていればポジティブな要素ばかりが見えてくる、ただこれには訓練が必要である」
私が通っていた【ヨガインストラクター養成講座】でこの事を教わりました

具体的に言うと例えば【買い物に行こうとしていたけど雨が降りそう】な時、ネガティブ思考だと「空もどんより、雨濡れたら嫌だなぁ」と感じ、ポジティブ思考だと「昨日まで暑かったけど涼しい、快適だなぁ」と感じる

普通ならネガティブな時、ネガティブ思考になりがちだけれど、そういった時こそ上を向き、ポジティブにとらえた方が生き方として得でしょ？という考え方、これがヨーガな生き方

それまで私にとって学びの全ては【反面教師】
「あんな人にはなりたくない」
「あの人みたいなミスしないように気をつけなきゃ」

つまり【人の短所】【ネガティブな事】ばかり目がいってしまう思考回路の持ち主でした。ヨーガな生き方とは真逆な生き方。

今まで【短所】ばかり見ていた人が急に【長所】を見つけることは容易ではない。【ヨーガな生き方訓練】をしなければ！でもどうやって？

そのタイミングは突如訪れます

きっかけは当時勤めていた会社での新人教育
入社してはじめて新卒さんの新人教育を任されました

「さとり世代は怒るとすぐ辞めてしまう、たくさん褒めて伸ばしてあげて下さい」

上司にそのように言われました。さとり世代、そうなのか…。

たくさん褒めなきゃ、辞めないでほしい！その一心でとにかく褒めまくりました

「さすが！」「すごい！」
最初の頃はこの2つのワードばかり。
特別すごいことをやっていなくても、この褒めワードを言いまくっていました。
何だか適当に褒めている様に聞こえる…。
他に褒め言葉ないかな…

褒め慣れていない私にとっては結構難しい。
むしろ褒める点を探しているのに、欠点ばかり見つけてしまう。

最終的には「何でもいい、とにかく褒めれれば！」と、仕事とは関係ないこと、いたって普通のこと、褒めるほどではないけど…ということまで褒めまくる様に。

「肌きれいだね！」「おしゃれだね！」「遅刻したことないね！」「挨拶すてき！」

そんなことを1ヶ月続けていたある日、同じく新人教育をしている先輩社員にこんなことを言われます
「担当してる新卒さん、すごく仕事出来るんでしょ？羨ましい～！こっちは大変よ～」

他の先輩からも「ミスしないって聞いたよ！」「気が利く子なんでしょ？」「仕事が早いって、頭良いらしいね」など言われ、まるで【スーパー新卒】がやって来た扱い。

教育期間、新人さんは教育担当としか絡みがなく他の先輩と仕事面で接したことはほぼないはず。
一番接しているはずの私が「そんなにすごいとは思わないけど…何でそんな噂が？…あ！」

ふと思い当たる節が

週に一度、部署の上司と教育担当が集まってミーティングを行っていました。
そこで新卒さんの仕事ぶりなどを報告するんですが、その時も私は新卒さんを褒めまくっていました

「私、怒ることないくらい良い子なんですよ」「ミスとかあんまりしないんで教育、楽です」「話の面白い子でして」などなど

別に嘘はついていないし隠している訳でもないんです。
ただ新卒さんの悪い点でなく良い点にフォーカスを置いて伝えているだけ

恐らく私が話したこと、私と新卒さんとのやり取り、それを見たり聞いたりした人が誰かに話し、また人から人へ、尾びれをつけたり外したりしながら伝わっていったのでしょう。
まるで「私、あの人のこと知ってますよ」という顔をして。

女性の多い職場だったので噂話は大好き。
新卒さんが噂で印象を決められている、私にはそう見えました。

それと同時に「良い噂で良かった」とほっとしました。
「ヨーガ的生き方は自分だけでなく周りの人の印象も良くするんだ」そう学びました。

それからも【長所を探す訓練】を継続していきました、ちなみに今も継続中です(笑)

だからこそ、状況や環境が変わっても前向きに、「楽しいことないかな」と日々探し求める人生が歩めているな、と感じます